2022年6月2日木曜日

中3自然研修を実施しました。②

 こんにちは。金蘭千里中学校・高等学校です。


5月25日(水)から5月28日(土)の4日間で行われた中3自然研修の3日目と最終日についてお伝えします。


3日目の朝は、前日の上高地散策で疲れたのか、生徒たちはみんな起床時間ぎりぎりまでぐっすり寝ていました。


3日目の予定は、標高差も気温差も大きい立山黒部アルペンルートでのツアーです。

当日午前中は雨予報で、生徒たちも心なしか浮かない表情でしたが、学年主任の先生からの「嫌な状況でも、その状況を別の視点で捉えなおせばプラスに変わる」というお話を聞き、表情も晴れやかになっていました。

ホテルからバスで5分ほどのところにある立山駅から、朝一番のケーブルカーに乗って出発です。

初めてケーブルカーに乗る生徒も多く、山の上の方からやってきたケーブルカーを見て、思わず「めっちゃ斜めや~!」と声を上げる生徒もいました。


約7分ケーブルカーに乗車して、標高977mの美女平駅に着きました。

そこから、標高約2400mの室堂平まで1時間弱、高原バスに乗車します。

蛇行した山道をゆったりとバスで登っていきました。

標高が上がるごとに地面に残る雪が増えて行き、室堂平に近づくと、一面雪景色でした。

そして、麓で降っていた雨もいつの間にか止んで、晴れ間も見えていました。

大阪ではなかなか見られない雪原で、生徒たちは寒さも忘れて楽しそうに過ごしていました。


そして、室堂平での大目玉である雪の大谷に歩いて向かいます。

バスガイドの方の話によると、今年は雪が多く、ピーク時は一番高いところで18mの高さまで雪が積もっていたそうです。

5月27日もまだまだ雪が残っていて、一番高い所でなんと14mの雪の壁がそびえたっていました。

生徒たちはフォトスポットで、順番にカメラマンの方に記念写真を撮ってもらっていました。


雪の大谷を楽しんだ後は、昼食を食べ、3つの乗り物を乗り継いで、黒部ダムへ向かいます。

まず、電車線からの電力で動くトロリーバスに乗って標高2316mの大観峰に行き、乗り継ぎの合間に展望台で立山の景色を楽しみました。


次にロープウェイに乗ります。

ロープウェイに初めて乗る生徒たちもいて、思った以上のスピードに驚いている様子でした。


最後はトンネル内を進むケーブルカーに乗って黒部湖へ。

ケーブルカーを降りて少しトンネルを抜けると、大きな黒部湖が待ち構えていました。

ダムの堰堤を10分ほど歩いて、まずは慰霊碑に向かいました。

黒部ダム建設に関わった全ての先人の方々、そしてダム建設で犠牲となった171名の尊い命に献花をし、生徒全員でお礼を述べました。

理科の授業で黒部ダムの歴史について事前学習をしていたこともあり、慰霊碑を見つめる生徒たちのまなざしはとても真剣でした。

その後は1時間ほどの自由散策です。

多くの生徒がダムの堰堤から280段の階段を上がって展望台を目指しました。

生徒たちは、「疲れた」と言いながらも元気よく階段を上っていました。

そして、頂上に辿り着いた時には、達成感にあふれた表情で気持ちよさそうに黒部湖を眺めていました。



散策の後はクラスごとに記念撮影をし、往路と同じように乗り物を乗り継いで立山駅へ戻りました。

気温の低い高地での長時間の活動でしたが、大きく体調を崩す生徒も出ず、おのおの お風呂で温まって、沢山夕食を食べて3日目の夜もぐっすり寝ていました。


最終日はバスで富山駅へ向かい、北陸新幹線「はくたか」で金沢へ行き、「サンダーバード」に乗り換えて大阪へと帰っていきました。

楽しい自然研修も最後を迎え、生徒たちは名残惜しそうにしていましたが、それでも見慣れた大阪の街並みを見ると安心した様子でした。

大阪駅に到着後は、改札を出たところで流れ解散となり、4日間の自然研修は終了しました。


天候に恵まれた4日間の自然研修を経て、生徒たちは自然の美しさ、偉大さに触れることができました。

今回の貴重な経験を通じて、生徒たちは今まで以上に自然や環境保護に目を向けることができたのではないでしょうか。

また、まだまだ新型コロナウイルス感染症も収束していない中でこの自然研修を無事に実施できたこと、そして、自然研修の実施にあたっては多くの方々のご協力があったことを忘れず、感謝の気持ちをもって残りの中学生活を過ごしてほしいと思います。


本日もブログにお越しいただき ありがとうございました。