2019年8月7日水曜日

吹奏楽部の熱い夏2019【長文です】

こんにちは、金蘭千里中学校・高等学校です。

今回は、先日行われた大阪府吹奏楽コンクール北摂大会において、はじめて金賞をいただいた吹奏楽部についてのご報告です。

2年前の記事、「吹奏楽部の熱い夏2017」

http://kinransenri.blogspot.com/2017/08/2017.html

の続編、ということでお読みいただければ幸いです。

なお、本校の教育方針にもかかわる内容ですので、2年前に引き続き「生徒活動記録ブログ」ではなく「金蘭千里中学校ブログ」に掲載させていただきます。

2017年のコンクールののち、吹奏楽部は定期演奏会で他校(大阪国際滝井高等学校吹奏楽部さま)と共演する機会をいただきました。

2018年3月 交響詩「ローマの松」(O.レスピーギ)
you tube https://www.youtube.com/watch?v=7aN0miNM2kQ

2019年3月 大序曲「1812年」(P.チャイコフスキー)
you tube https://www.youtube.com/watch?v=D3UHPP3Nu3w

これらの演奏において、両校のOBOGや教員含め100人超の大編成で演奏する喜びを知り、またクラシックの大曲に挑戦することで演奏技術や表現力を身に着けました。また、予選は別の地区であるとはいえ同じコンクール府大会を目指す国際滝井のみなさまとの共演は勉強になることばかりだったようです。

2018年夏のコンクールでは
課題曲1「古い森の戦記」
自由曲「バレエ組曲「コッペリア」より」
を演奏し
2017年に引き続き5人の審査員からAABBCの評価で銀賞をいただきました。

当時最上級学年の高校2年生(現在の高校3年生)は金賞をめざして頑張っていたためか、非常に悔しい思いをしたようでした。当時の録音を聴くと、もちろん演奏技術は格段に向上し、特に個々の力量が前年よりも明らかに上がったことがうかがえますが、一方でまだまだ音が舞台を出ていない(=客席に届いていない)印象もあります。また、細かいところもまだまだ吹けておらず指揮者近藤先生の音楽性でかなり引っ張っていただいてなんとかの結果であることも否めません。ただ、他にもたくさんの曲や演奏機会をこなす中で、部長を中心に本校吹奏楽部がタテ型組織としてシステム化していったのは、実はこの頃からでした。

https://kinransenrikiroku.blogspot.com/2018/12/2017-20182018-1029.html  (生徒活動ブログ)

にある「旧部長」がその能力(機転)と個性(リーダーシップ)を最大限に発揮し、いわば「中興の祖」となって、吹奏楽部のシステム化を急速かつ完璧に推し進めていきました。この頃から、今日にも通じる「顧問が細かく指示を出さなくても生徒だけで動ける」という組織になっていったように思います。また、練習内容の復習や事務的なことだけでなく、礼儀やクラブ生としての在り方などさまざまなことについて、練習終わりのあいさつ(彼らは「終礼」と称していますが)の時に部長など上級生から指導が入るようになりました。

そして上記記事にある「新部長」(現在の部長)の体制になり、吹奏楽部はさらなる進化を遂げました。部長の個性(粘り強さ)や人柄(誠実さ)もあり、上級生が指示を出さなくても、部員が自分で判断して動ける部活になっていったのです。また、副部長やコンサートミストレスも含め集団指導的体制となり、コーチ・トレーナーや顧問の指示だけでなく「どう音楽や練習や本番に取り組むか」という姿勢や思いについても部員に徹底させるようになったのです。

具体的にはたとえば指揮者近藤先生が「自分たちの思いを音に乗せるために合奏前に気合を入れてはどうか」とご提案されると高校2年生が自分たちなりに考えた末、コンサートミストレスが中心となってチューニングの後「気合を入れる儀式」を行うようになりました。顧問Wとしてはいまだに謎の儀式ではあるのですが、それで彼らの気合が入るならまあ、いいと思いますww。この「気合の儀式」はコンクール本番直前のチューニング室でも行われました。





そんな彼らの活動をさらに効率化したのが、2020新大学入試を見据えて高校2年生以下の生徒が1人1台購入することとなったiPadでした。チューナーメトロノーム・即レコ(合奏や本番などの演奏のクラウド録音再生機能つきアプリ。それまでは自宅のスマホやPCでしか再生できませんでした)がインストールされているだけでなく、教員→生徒・保護者間連絡アプリ「Classi」を使って、顧問→生徒・保護者(校内グループ機能)、生徒→生徒(校内グループ機能のコメント機能)の連絡が効率的に行えるようになったのです。




ちなみにClassiのアンケート機能も利用して生徒の意向を確認し、コンクール課題曲の決定の参考資料にもしました(あくまで参考ですので結果としてはこのアンケート通りには選曲していません)。



そして迎えた先日のコンクール、課題曲に福島弘和作曲の「春」、自由曲に田中賢作曲の「メトセラⅡ~打楽器群と吹奏楽のために~」を選び、課題曲は指揮者近藤先生の「ドイツマーチ風の味付け」に乗せ、自由曲は打楽器のアンサンブルやオーボエを中心とした木管楽器のアンサンブルに勝負を賭け、自分たちの音楽を表現しました。細かな音程やタテ(タイミング)のズレなど課題はまだまだ残りましたが、昨年までのように「音が客席まで届いているか」(=音程やタイミングが大きくズレずに音がブレンドされているか)ばかりを気にすることはなくなりました。部員の技術は向上しました。気合も入りましたww。そして気合が入ったことにより自分を音楽で表現できるようになりました。

結果は5人の審査員からAAABBの評価をいただき、金賞!



惜しくも府大会に出場する代表には選ばれませんでしたが、創部5年2か月、コンクール出場5回目での快挙でした。
顧問・コーチ・トレーナーにとっては本当に長い年月でした。
創部からのOB達も会場にたくさんやって来て、その歴史的瞬間を共有しました。

部員達はとても悔しそうでした。府大会に行きたかったようです。皆、悔し涙を流していました。

でも、

通常練習週4日・日曜日なし。
部活は原則高校2年生で引退。
という進学中高一貫校である本校システムによる制約に加え
高校生A部門に出場するがメンバーの半分は中学生。
という吹奏楽コンクールのルールの制約も課せられ

他校でもトレーナーとして指導にあたられる指揮者近藤先生にいわせれば「普通の学校の半分くらいしか練習やってない」本校が地区大会とはいえ高校A(ガチ)部門で初めて金賞に手が届いたことは、生徒たちもとても嬉しかったようです。

吹奏楽部公式ツイッターで喜びを表現した生徒たち。

夢は後輩に託されたようです。

最後に、当日本番朝の近藤先生のそこにいた顧問への「つぶやき」から。

「こんなはずじゃなかったんだよ。コンクールで上(府大会)に届くとかそういう感じじゃないただお気楽なクラブだったはずなんだよ。それがいつの間にかみんなうまくなっちゃって、オレも入れ込んじゃって、緊張しちゃって、ほんと命懸けちゃってるんだよ、このバンドに。どうしてくれるんだよ」

・・・顧問も同じ思いです。

近藤先生をはじめとしたコーチ・トレーナーの先生方、歴代吹奏楽部員に感謝です。
支えてくださる周囲の皆様にも大感謝です。

さて、次の大きな演奏は定期演奏会です

第6回定期演奏会

2020年3月21日(土)15:00~。場所は佐藤記念講堂。

メインは「バレエ組曲「シバの女王ベルキス」」(O.レスピーギ)の予定です。

是非お越しください。

また、学校説明会・見学会、北千里秋祭りなどさまざまな機会で演奏させていただきますので、機会があれば是非お楽しみください。

https://twitter.com/kinsensuibu/status/1157272025200594944
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