こんにちは。金蘭千里中学校・高等学校です。
9月10日(日)、本校にて、中学2年生~高校2年生の希望者対象に医療系セミナーのMEdit Labの授業が行われました。
今回は順天堂大学病理医の小倉先生,發知先生を始めとするMEditチームの皆さんが出張セミナーとして、本校にお越しいただきました。
"MEdit"とは"MEdicine"(医学)と"Edit"(編集)を掛け合わせた造語です。Medit Labは、編集工学(=情報を編集する方法を工学的に工夫すること)のメソッドを用い、「学び方を学ぶ」ことを通して、みんなで医療と医学と社会を考えるコミュニティです。
午前中は中学生約55名が「ブラインド・スケッチ」というゲームに挑戦しました。
このゲームのルールはとてもシンプルで、「自分が見た絵を、絵を見ていない相手に言葉だけで伝える」というものです。制限時間約5分間で、自分が見た絵を言葉で説明しないといけません。
医療の現場では、例えば、手術で採取した細胞を顕微鏡で病理医が見て、分析します。その結果を担当のお医者さんに伝えるのですが、担当のお医者さんは、直接、その細胞を見ることはありません。これは、ブラインド・スケッチに似ているのではないでしょうか?
その他にも、お医者さんは「カルテ」を書きます。つまり、文字だけで患者さんの様子を伝える必要があります。
手術をしたお腹の具合はどうか,顔色はどうか,歩き方はどうかなど、目で見て感じた様子を言葉で書き記す必要があります。
さらに言えば、医療の現場は、お医者さんだけではなく、看護師さんから栄養士さん,リハビリの先生までさまざまな立場の人との連携が欠かせません。つまり、言葉で患者さんの様子を伝えるというスキルがとても重要になってきます。
このように、「ブラインド・スケッチ」というゲームを遊ぶことによって、実は医療現場で必要なスキルを学ぶことができます。
午後からは高校生約40名が「MEditウイルスバトル」というゲームに挑戦しました。
「MEditウイルスバトルゲーム」は、感染戦略を考える「ウイルスチーム」とそれを防ぐための感染防護策を考える「ヒトチーム」に分かれての対戦型カードゲームです。ウイルスや感染対策の専門知識が入っており、ルールも専門用語が多く含まれていて、なかなか難しいゲームでしたが、生徒たちはゲームをやりながらすぐにルールを理解し、コツをつかんでいました。
このゲームからは、ウイルスの最強の生存戦略やヒトはウイルスの感染をどのようにして阻止しようとしているのか,免疫の仕組みはどうなっているのか、といったことを学ぶことができます。
生徒たちはワークを通して、普段の生活ではなかなか味わえない医療現場で必要なスキルや医学知識を学ぶことができて、大変有意義な一日となりました。
順天堂大学の小倉先生,發知先生を始めとするMEditチームの皆様、本当にありがとうございました。
最後になりますが、2023年第2回学校説明会(9月16日(土))のお申し込みを以下のサイトで行っております。是非、本校にお越しいただき、本校を直接ご覧になってください。
https://mirai-compass.net/usr/krsenrij/event/evtIndex.jsf
本日もブログにお越しいただき、ありがとうございました。