2018年11月2日金曜日

11月1日は何の日?


こんにちは、金蘭千里です。

朝晩めっきり寒くなり、生徒たちの中でも体調を崩しているものもチラホラ…。みなさま風邪などお召しになっていませんか?本校でも今週の月曜日(10/29)から、制服を冬服に衣替えいたしました。

冬服で登校する生徒たち

さて、月も改まり11月を迎えましたが、11月1日は何の日かご存知でしょうか?11月3日は「文化の日」ですが、11月1日は「古典の日」なのです。さる10年前の2008年に、源氏物語千年紀(源氏物語が成立したのは1008年)を記念して、作家の瀬戸内寂聴や茶道裏千家前家元の千玄室らが呼びかけ人となり、11月1日を古典の日とすることが宣言され、天皇・皇后臨席のもと国立京都国際会館で式典が行われたのです。                  



では、なぜ11月1日なのでしょうか?それは「紫式部日記」のある記述が由来になっています。寛弘5年(1008年)11月1日に藤原道長邸(土御門殿)で道長の孫・敦成親王(のちの後一条天皇)の「五十日(いか)の祝い」が行われました。「五十日(いか)の祝い」とは、子どもが生まれて五十日目に行う祝いのことです。乳幼児の死亡率が高かった平安時代では、赤ちゃんが五十日生き延びたというのは、たいへんめでたいことなのです。その宴席の場で、藤原公任(ふじわらのきんとう)という貴公子が酒に酔って、道長に仕える女房たちのいる部屋にやって来て、「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ(恐れ入りますが、この辺りに若紫は居られませんか)」と尋ねました。「若紫」とは源氏物語のヒロインのこと。そこに「源氏物語」の作者である紫式部がいることを知って戯れたのです。この日付が、「源氏物語」の存在を確認できる最古の記録であることから、11月1日を「古典の日」としたのです。

「五十日の祝い」の宴席場面『紫式部日記』(五島美術館蔵)

残念ながら、「古典の日」は国民の祝日ではありませんが、これにちなんだ催しが京都の各地で行われています。(「源氏ろまん2018」宇治十帖スタンプラリー) この行楽シーズンにぜひ日本の伝統文化にふれてみてはいかがでしょうか。また、これから中学生になるみなさん、中学校では古典や英語など小学校にはなかった教科を学習します。中学校の授業で古典の豊かな世界に触れるのを楽しみにしていてほしいと思います。
宇治川のたもとにある紫式部像。近くには平等院や源氏物語ミュージアムなどがある。


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