2018年10月20日土曜日

文化祭総務

「先生!横断幕が…風で破れてしまいました!」


――文化祭当日。
スローガンが描かれた大きな青い布は、
台風の影響色濃い朝一番の風に耐えきれず、
一部破れてしまいました。
急きょ文化祭総務生徒の手により室内に移動され、
なんとか展示することができました…

文化祭全体の調整をする「文化祭総務」の生徒たちは、
当日も様々な場所で活躍していました。
文化祭を何事もなく無事に開催すること、
これは簡単なようでいて、とても難しいことです。
彼らは、ありとあらゆる場面において、
下支えとなって活動しました。


「文化祭総務」は、文化祭前後だけがんばる組織では全くなく、
ほぼ一年を通して文化祭に関わる裏方のお仕事を担当しています。
中三~高二の希望者で構成されています。

総務の仕事は多岐にわたり、
横断幕作成担当、
プログラム(パンフレット)作成担当、
備品(学校貸出の文房具など)担当、
そしてすべての催しものの調整をする総合担当など…
本年度はプログラム紙面の全面改訂も行いました。

それぞれが4月~9月まで入念に準備・調整を行い、
本番を迎え、10月~3月までは
各クラスのふりかえりや各種アンケートのまとめ、
マニュアル作成、また次年度にむけての備品発注・引き継ぎなど、
様々な作業が待っています。


「うちのクラスは特別教室は使えないんですか?」
「こういうことをやりたいんですけど、予算の関係でどうしたらいいか迷ってて…」
「テープってここに貼っていいんですか??」
「うちの教室を使ったクラスがゴミを置いていったんですが…」
「当日机が70個ほしいんですけど貸してもらえますか?」


…文化祭総務にはさまざまな相談が毎日ひっきりなしにやってきます。
全体に関するルールや動きなどの説明は、
総務が定期的に開催する「実行委員会」や、全校朝礼などで
積極的に行っていますが、
各所で出てくる個別の要望や事情にも、
その都度ひとつひとつ丁寧に答えています。
年間で作られる書類は相当な量にのぼります。

すべては、混乱なく楽しい文化祭にするため――
決してふだん見えることではないですが、
ともすれば「しちめんどくさい」ことを、
真正面から取り組んでいます。


冒頭の横断幕ひとつをとっても、
相当な労力と時間が費やされています。
まずは描いてくれる担当を交渉するところからはじまり、
デザイン決定、下書き、色塗り…
協力してくれた美術部、書道部やその他手伝ってくれた人達は、
連日放課後残って、ペンキまみれになりながら完成させました。
作成に携わった生徒は、横断幕を「娘」と呼んでいたほど…


「推薦入試のためとか目立ちたいとかそういうことじゃない。
 自分たちのやったことが、形になり助けになっていることがうれしい。
 いや、純粋にここ(総務)が楽しい☆」


ある文化祭総務生徒が言ったひとことですが、
そこに文化祭総務のあり方が集約されているように感じます。


文化祭はたった一日の行事です。
混乱がなくて当たり前、楽しくて当然という舞台の裏には、
地道で気の遠くなるような作業の積み重ねがあります。
文化祭総務の生徒たちは、
運営していくにあたり様々な困難に出会いますが、
その経験はきっと社会に出たときに大いに役に立つことでしょう。


文化祭総務は今、
少し落ち着いて、次年度への準備を着々とはじめています。
歴代の文化祭総務の生徒たちからバトンを受け継ぎ受け継ぎ
走り続けてきた文化祭総務。
文化祭をよりよいものにしようという想いは、
脈々と受け継がれています。

肌寒い日が訪れるようになってきた今日この頃…
「文化祭」はまだ、終わりを見せてはいないようです。


本日もブログにお越しくださり、ありがとうございました。