2017年2月9日木曜日

演劇ワークショップ the movie

今回は、中2の演劇ワークショップの様子をお届けします。

1回目のアイスブレイクで心と体をほぐした彼ら。

2回目と3回目の授業では、『桃太郎』のお話を題材に、その中の場面をピックアップして、
ホラー風、SF風などに変換させてお芝居する課題に挑戦しました。

各班、与えられたわずかな時間を使って、構成・役回り・台詞・動きなどを決めていきます。


考える時間が短いので、座って話し合う時間はありません。

プロの舞台俳優である講師の先生から
「とにかく立って、動いて考えていく!」
「動いているうちに、アイデアは浮かんでくるよ!」
と声が飛びます。

この班は、EXILEのようなフォーメーションになっているけど、どんな話?

呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!

与えられた場面の大きな流れをつかみ、それをたとえばホラーに置き換える際、元の話の何を残し、何を変えていくか、そのさじ加減がミソになります。

台詞や動きを確認しながら20分程度でどんどん話を作り上げていきます。

悩んでいる時間はないので、みんなが主体的に話の方向性を探り、積極的に自分の役回りを提案していきます。


さていよいよ発表タイムです♪(以下の動画は音が出ます。ご注意下さい)


この班は、『桃太郎』を現代に置き換える課題でした。

とある会社。
会社員のモモタロウ君は上司に呼ばれ、営業成績が一位だったこと評価され、課長に昇進することを告げられます。

場面は変わって電車の中。

喜びの余韻に浸っていたところ、痴漢に間違われてしまいます。

後日、会社で再び呼び出され、辞職をせまられるも、きびだんごを賄賂として渡し(!?)危うく首がつながります。

場面転換の際に、仕切りを巧く活用していますね。

また桃太郎君がジャケット脱いだり着たりすることで、そのことが分かりやすく観客に伝わります。

各班の発表の後には、俳優さんから感想とアドバイスがあります。

演技力自体を求められているのではなく、どのように工夫すれば伝えたいことが相手に伝えられるか

そのことを自分たちでやってみて、さらにその後プロの目で振り返ることが、コミュニケーションについての大きな気づきと学びにつながっていきます。



この班は『桃太郎』を恋愛ものにする課題でした。

モモタロウはなんと浮気中。
しかもそれがお隣さんの目撃証言で奥さんにバレることに。
愛想を尽かされたモモタロウですが、あっけらかんと愛人に電話をかけ、晴れて?新しい奥さんを手に入れます。

テンポもよく、意外な展開もあって観客を引きつける力がありました。

講師の先生のコメントにもあったように、後ろの仕切りから浮気現場が見えるという工夫も技あり!です。



これまでも講師の先生が繰り返しおっしゃっていたことは、
「表現するリスクを引き受けること」
「中途半端にやるのではなく、やりきること」
でした。

演技は拙くとも、みんなそこは実践できていたので、見る側も楽しめたのだと思います。

相手に何か伝えたいことがあるときにはどうすればよいか。
ちょっとしたことばのチョイスや仕草一つで、伝わり方が変わります。

また、他の人と話し合う中で、自分だけでは思いつかないアイデアや工夫も生まれたことでしょう。

コミュニケーション力や協働性を学ぶツールとして、演劇の有効性を改めて再認識した授業でした。





最後に衝撃的!?な作品をおまけで一つ。
アカデミー賞級の迫真の河童をお楽しみください。