2016年12月10日土曜日

身体で表現する楽しさ~演劇ワークショップ(中一)~

こんにちは、金蘭千里中学校です。

今日は中学一年生の全クラスで行われた「演劇ワークショップ」についてお伝えします。

本講座は、劇団衛星http://www.eisei.info/さんの協力のもと全3回行われました。






まず行われたのは、クラス全員で輪になって座り、隣りの人へ順番に言葉を語りかけるというものです。

最初は言葉を発さずに目線だけを隣りの人へ送っていきます。

笑ってはいけません。



次に、「うそ?」「ほんと?」のどちらかの言葉だけを隣りの人へ伝えていきます。

このとき方言にしたり、丁寧語にしたりアレンジして構いません。

伝えられた人はそれに対して「うそ」「ほんと」のどちらかの言葉だけで返事をします。

同じ言葉でもいろんな言い方・イントネーション・表現のしかたがあることに気付きます。



最後に、何でもいいから隣りの人へ伝えます。

「こんにちは」でも「あ、UFO!」でも「靴黄ばんでますよ」でも何でも構いません。

言われた人は言われた言葉に対して適切な言葉と態度で返事をしなければいけません。

瞬時に場面を想像し、的確な返答を探す、日常でも必要な社会性を磨きます。



その後、班に分かれて言葉を発さずにジェスチャーだけで伝言するゲームが行われました。

「サンタクロース」というお題は、最後の人には「桃太郎」や「もやし」や「バイク」と伝わっていました。

身体だけを使って表現することの難しさを体感しました。






2回目の講座では、少し難易度が上がります。

誰が何を言うかだけが決まっている寸劇を、班に分かれて披露します。

全く同じセリフですが、どんな場面でどう言うかは、班で相談して決めます。

セリフは以下の通りです。



A 「おはよう」
B 「おはよう」
C 「家こっちだっけ?」
D 「うん」
C 「遠くない?」
D 「遠いよ」
E 「今日は黒毛和牛の日だよ」
F 「そうだね、忘れてた」
B 「急ごう」
A 「うん」



班によっていろんな解釈・表現があり、そんな解釈もあるのかと感心させられることもありました。

みなさんはどんな場面を想像されるでしょうか。

・6人が友人で同じ方向に歩いている
・3人ずつのおばちゃんグループが道端でばったり
・5人で歩いていると変質者Eさんに出会い、急いで逃げる
・6人がLINE上で会話している(動きほぼ無し)

などなど、クラスや班によって全然違う解釈・表現のしかたがあることに気付きます。

劇団の方々もここはこうした方がいいよと的確にアドバイスしていただきました。






最終日は、さらにレベルが上がります。

以下のように行動だけが決まっています。



AとB座っている
そこへCとDとFやってくる
するとAとB立ち上がる
最後にCとDとF座る
※Eはどこで出てもよい
※イスは3つ使うこと



そして場面は以下の6通り。

①電車の中
②図書室
③山の頂上
④すごく寒い日の公園
⑤病院の待合室
⑥家の修理中



どの班がどの場面の劇をするかくじ引きで決まります。

セリフや配役は自分たちで相談して決めます。

表現力だけでなく想像力(創造力?)も必要です。

答えのない問題に生徒は悪戦苦闘です。

なぜか安倍首相が出てきたり、電車の中でマナーの悪い人が注意されたり(実話?)、彼らの想像力はこちらの想定をはるかに超えてきます。

そんな彼らの姿に頼もしささえ感じました。



以下、生徒の感想より

・劇が終わったときの達成感があった
・劇には人の事を笑わせたり感動させる力があると感じた
・みんな日に日にレベルが上がっていった
・チームワークの大切さ、劇の楽しさ、不思議さを感じた
・恥ずかしさを捨てて演じることができた
・人前に出るとき緊張しなくなった
・自分たちだけで劇をつくるのはおもしろい
・プロの俳優さんや女優さんはすごいと思った
・声の出し方や言い方によって同じセリフでも違う感じに聞こえてびくりした
・同じ班になった人と協力できてよかった
・ジェスチャーで物事を伝える難しさを感じた
・みんなの個性がみれて楽しかった



本日も当ブログへお越しくださりありがとうございました。