2015年2月14日土曜日

EUIJ関西 ミニシンポジウム

皆さんこんにちは。金蘭千里です。
2月13日(金)の午後に行なわれました、EUIJ関西が主催するミニシンポジウム
「EUの専門家からEUと日本の関係を学ぼう」について報告します。
毎年この時期、本校の高校2年生を対象に行なわれ、今回で5回目となります。
生徒達はレシーバーを着用し、サイマルのスタッフの方による英語⇔日本語の同時通訳を聞くことが出来ます。司会進行は、今年も3名の勇気ある生徒達が英語で担当しました。

学校長による開会の挨拶の後、
第1講演は「イタリアで見た不整脈治療の最前線:日本の医療との違い」 
講師は大阪大学医学部付属病院医師 水野裕八先生
心臓の心室頻拍のカテーテル手術のスキルアップのため、2年3か月の間、イタリアはミラノのサン・ラファエロ病院で研修された経験をお話しいただきました。日伊の医療システムの違いのみならず、死生観から国民性の違いまで、非常に興味深い内容でした。医師をめざす生徒でしょうか、心房頻拍より心室頻拍の手術はなぜ難しいのかなど、専門的な質問も飛び出しました。

第2講演「EUにおける人種差別・不寛容撤廃への取り組み:イスラム嫌いを中心に」
講師は大阪大学グローバルコラボレーションセンターの安藤由香里先生
大学卒業後、アラビア語やフランス語を学ぶためエジプトやチュニジアに留学。そこでアフリカ各地から来た難民と出会い、彼らの人権支援をライフワークと定め、イギリスやフランスの大学院で更なる研鑽を積まれました。今年1月フランスでおこったシャルリー・エブド襲撃事件でも助長されそうな、不寛容の動きに対する、EUの取り組みを紹介頂きました。

第3講演は「EUの高等教育政策とプログラム」
講師はEU代表部のイギリス人リチャード・ケルナー先生
これまでも行なわれていたEU内の大学への留学支援システムであるエラスムス・ムンドスを、さらに発展させたエラスムス・プラスについて紹介されました。EU内部の大学のみならず日本も含めた世界の大学との単位互換制度を広め、留学生に対する奨学金・助成金の充実、3か月程度の短期コースもあるなど、EU留学は確実にやり易くなっている。しかし残念ながら、中国やインドに比べてまだまだ日本人利用者は少ないとの事です。

全ての先生方がおっしゃっていたのは、「君達の活躍の場は、日本だけではない。グローバルな視野を身につけて、文化・価値観の異なる人々とも大いに交流しなさい。そして計画をしっかり立てた上で、失敗を恐れずどんどんチャレンジしなさい」という事。元来活発な学年で、留学にも興味があるのでしょうか、質疑応答タイムにはたくさんの生徒達が発言しましたし、休憩時間や講演が終わってからも講師の先生方を囲んで活発に質問をしていました。

最後に大阪大学大学院法学研究科教授の福井康太先生より閉会の挨拶があり、先生方に花束を贈呈して終了となりました。貴重な経験をさせて頂き、関係機関の皆様にあらためて御礼申し上げます。一人でも多くの生徒達が刺激をもらって、将来、世界に向かって羽ばたいてくれればと、期待しています。